総入れ歯に代わる、新しい選択肢
“しっかり噛める喜び”を
取り戻すオールオン治療
RENEWAL
「総入れ歯が合わない」「食事を心ゆくまで楽しめない」「人前で口元を気にせず笑いたい」といったお悩みをお持ちではありませんか?多くの歯を失ってしまった場合、従来は入れ歯やブリッジが一般的でしたが、噛みにくさや見た目の不自然さを感じている方も少なくありません。
そこで注目されているのが、インプラント治療を組み合わせた「オールオン4」「オールオン6」「オールオン8」「オールオン10」です。従来のインプラント治療に比べ、少ない本数で歯列全体を支える治療法で、見た目の自然さと機能性を兼ね備えています。

CHECKこんな方にオススメの治療法です
- 総入れ歯の不安定さに悩み、しっかりと噛める治療を受けたい方
- 多くの歯を失ってしまったけれど、総入れ歯ではなく見た目や機能を重視した治療を希望する方
- 抜歯が必要な歯が多く、インプラントでお口全体を治したいと考えている方
- 口元を気にせず、自然な笑顔や会話を楽しみたい方
オールオンX(4/6/8/10)
とは?
「オールオンX」の“X”は、支えるインプラントの本数を表しています。たとえば「オールオン4」では、わずか4本のインプラントで上顎または下顎の10~12本の歯列全体を支える治療法です。骨の状態や噛み合わせを考慮して戦略的に配置することで、少ない本数のインプラントでも全体の人工歯を安定して固定できます。手術の負担が比較的少なく、治療費用を抑えやすいのが特徴です。「オールオン6」は6本のインプラントで歯列を支え、顎の骨にバランス良く埋入することで、本数が少なくても天然の歯に近い噛み心地と安定感を実現できます。「オールオン8・10」も仕組みは同じですが、インプラントの本数を8本・10本に増やすことで、より強固に12~14本の人工歯を固定できるメリットがあります。本数が多い分、力の分散性が高まり、より自然に近い咀嚼力や長期的な安定性を得られます。
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オールオン4(All-on-4)
最も少ない本数で行うオールオンインプラント治療です。 埋入するインプラントの本数が少ないため、外科的な負担と費用を抑えることができます。
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オールオン6(All-on-6)
オールオン4に比べインプラントの本数が増える分、より安定性を得られる方法です。骨の量が限られている方や、手術侵襲をできるだけ軽減したい方に向いています。
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オールオン8・オールオン10
(All-on-8・10)支える本数を増やすことで噛む力の分散性が高まるため、特に咬合力が強い方に適しています。骨量が十分にある場合に選ばれることが多い方法です。
オールオンインプラント治療
のメリット
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安定して噛める機能を取り戻せる
インプラントで人工歯をしっかり固定するため、ご自身の歯のように力強く噛めるようになります。硬い食べ物でも安心して噛め、失われていた食生活の喜びを取り戻せます。入れ歯と違い、上顎を覆わない構造のため、咀嚼運動による脳への刺激で認知機能の維持や認知症リスクの軽減にも期待できます。
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自然な口元の実現
金属のバネや分厚い歯ぐき部分がなく、人工歯は天然歯に近い色や透明感を再現し、歯ぐきとの境目も自然に設計されるため、口元全体が健康的で明るい印象になります。前歯から奥歯まで一度に治療できるため、仕上がりにも統一感があります。
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会話や日常生活のしやすさ
入れ歯のようにズレたり発音がしづらくなることも少なく、会話におけるストレスが軽減されます。治療直後に違和感があっても、多くの方は短期間で以前と同じように話せるようになります。取り外しや入れ歯の清掃の必要がないので、日々のストレスも軽減されます。
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費用を抑えられる可能性がある
従来のインプラント治療では、失った歯の本数に近い数だけインプラントを埋入する必要があり、費用が高額になることがありました。オールオン治療では、最低4本のインプラントで済むため、全体の費用を抑えられるケースがあります。長期的な安定性と耐久性を重視する当院ではオールオン8・10を推奨しております。
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顎骨の健康維持
歯を失うと骨が痩せる「骨吸収」が起こりますが、インプラントは天然歯の歯根のように骨に適度な刺激を与え、骨の減少を抑制する効果が期待できます。顔貌の変化を防ぐ面でも有効です。
治療のデメリットと注意点
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日々の清掃やメンテナンスを丁寧に行う必要がある
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人工歯の形態によっては磨き残しが出やすいことがある
インプラントは虫歯にはなりませんが、細菌感染によって「インプラント周囲炎」を起こすことがあります。固定式の人工歯の下には食べ物が詰まりやすく、清掃が難しい場合もあるため、歯科医院での定期的なメンテナンスと、ご自身による丁寧なセルフケアが欠かせません。そのため、人工歯は見た目だけでなく、清掃のしやすさも考慮して設計されています。
さらに、顎の骨の状態や全身の健康状態によっては、インプラント手術を伴うオールオン治療を行えない場合があります。高度な治療であるため、専門的な知識と技術、そして豊富な経験が必要です。術前の詳しい検査と適切な治療計画の立案、十分な実績、加えて治療後の長期的なメンテナンスサポート体制が整っている歯科医院を選ぶことがとても重要です。
FLOW治療の流れ
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診査・診断
CT撮影や口腔内検査で顎の骨の量や質、神経や血管の位置を正確に把握します。
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治療計画の立案
検査の結果に基づき、インプラントの本数や配置、角度をシミュレーションソフトで設計します。※ご自身の歯が残っている場合は、抜歯を行います。
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手術
局所麻酔後、顎の骨に6本または8本のインプラントを埋入します。局所麻酔後、状況に応じて静脈内鎮静法を実施し、顎の骨にインプラントを埋入します。
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インプラント治癒期間
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補綴物の製作結合が確認されたら、型取りを行い、顎位を正常の位置に持っていき(中心位)、咬合・かみ合わせを再現させます。審美・口腔機能が正常に働くために、2回仮歯を作製し、最終人工歯を製作していきます。
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補綴物の装着
ジルコニアセラミック製の人工歯を装着し、噛み合わせを調整します。
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メンテナンス
毎日の丁寧なブラッシングに加え、定期的な歯科医院でのメンテナンスでの専門的なクリーニングや咬み合わせのチェックを行い、健康な状態を維持します。
インプラントを組み合わせた
入れ歯治療法を徹底比較
すべての歯を失った方や、多くの歯を失ってしまった方向けの治療法には、さまざまな選択肢があります。ここではインプラント技術を活用した治療法「オールオン6・8・10」「オールオン4」「オーバーデンチャー」について、その特徴を比較します。私たちは患者様の身体的な負担をできる限り抑えつつ、将来にわたりストレスの少ない生活を手に入れていただくことを第一に考えています。そのため、手術時間のわずかな差よりも、治療後の長期的な満足度を重視し、安定性の高いオールオン6・8・10を推奨しております。
比較項目 |
オールオン
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オールオン4![]() |
オーバーデンチャー![]() |
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治療法 | インプラントと人工歯を完全に固定する | インプラントと人工歯を完全に固定する | インプラントを土台として入れ歯を装着する(着脱可能) |
インプラントの本数 | 6本もしくは8本 | 4本 | 2~4本程度 |
安定性・ 噛み心地 |
非常に安定しており、ご自身の歯に近い噛み心地 | 安定しているが、日本人の顎の骨には負担がかかる場合がある | 従来の入れ歯より安定するが、完全固定式には劣る |
付け心地 | 異物感がなく、食事の味や温度をしっかり感じられる | 異物感がなく、食事の味や温度をしっかり感じられる | 入れ歯特有の分厚さや異物感を感じやすい |
見た目 | 天然歯のような見た目で、非常に自然な仕上がり | 自然な見た目だが、歯ぐきのボリューム感が不自然になる場合がある | 入れ歯の歯肉部分が厚く、不自然に感じられることがある |
お手入れ | ご自身の歯と同じように歯ブラシで磨ける | ご自身の歯と同じように歯ブラシで磨ける | 毎日取り外して洗浄する必要がある |
特長 |
強固な本数で土台を築き、高い安定性と見た目の自然さを両立 再現できる本数が12本~14本 |
少ない本数で治療できるが、顎の骨の大きさによってはリスクを伴うことがある 再現できる本数が10本~12本 |
費用を抑えやすく、埋入本数が少ない分、手術の負担が軽減されるケースもある |